大野隆司氏は谷中安規氏の作品に強い感銘を受け、1983年より版画の制作を開始し、独学で版画家となりました。
現在は猫の版画を中心にして制作を行ない、小学校での版画教室や、作品の寄贈・個展などの活動を行なっています。
本展覧会では、前期と後期に分けて開催いたします。
※前期展覧会終了後、1ヶ月ほど期間を空けて、後期展覧会が開催されます。
もし、あなたの大切な人が入院したとき、お見舞いに持参したいと思う(値段も手ごろな)版画作品はあるだろうか。
制作者が純粋芸術を目指すならば、描きたいもの、美を追求したもの、感情のはけ口、実験的な試み等々、好きに描いていいと思う。
ただし、出来上がった作品が鑑賞者に、制作者同様の快感を与えるかどうかは、制作者の才能に委ねられている。
一方、版画の特性は複数性である。
つまり、初めから鑑賞者(人手に渡ること)を意識しているのだ。この場合、天才でなくとも気持ちさえあれば、喜んでもらえるものが作れると思った。
ぼくの進むべき道、それは、毒か薬になる版画作品を作ること。
*『版画年鑑2000』阿部出版より抜粋

